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還元鉄~地球環境科学的所見

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 当館の有村温泉は、鉄分が酸化鉄ではなく、桜島でも珍しい還元鉄の翡翠色です。
地球環境科学の専門家から、当館温泉についてお手紙を頂きましたのでご紹介させていただきます。


『さくらじまホテルの温泉水は、
海水の最主要成分であるNa(ナトリウムイオン)、Cl(塩化物イオン)の2成分が海水の約6分の1、
ついで多いSO4(硫酸イオン)が4.5分の1、
その次の、マグネシウム、カルシウム、カリウムが約3.5分の1程度含まれております。

また地下水・温泉水に特異的に含まれ、海水にはほとんど含まれないケイ素がシラス台地で「熟成した」地下水の2倍以上含有しています。 

また、先に申しました、通常の大気下ではほとんど溶出しない還元鉄がppmオーダー含まれております。

この特徴から考察しますと、貴ホテルの温泉は、同じナトリウムー塩化物泉でも化石海水起源の温泉とはやや様相を異にしております。

指宿の温泉は古の海水が地下でマグマからの熱を受けつつ熟成したものですが、貴ホテルの温泉は、天水起源の水が桜島地下の貯留層で、桜島安山岩に含まれる磁鉄鉱等の鉱物により還元反応を受けつつ、岩石成分を取り込みながらマグマにより温められ、数十年かけて熟成しております。

シラスと異なり、桜島を形成する安山岩には還元鉄が多く含まれるため、還元的になりやすい上に、2価の鉄イオンやマンガン類を多く含むことになります。

これに比較的若い(地下での滞留時間が数年以下、おそらくは数ヶ月以下の)錦江湾の天然海水が少量(比率にして6分の1程度)混合して出来上がっていると考えられます。

貴ホテル温泉の分析化学的な特徴は、還元的で鉄・マンガンを多く含み、バラエティに富んだ成分組成をしていると言えます。

さらにまとめるならば、還元鉄のさくらじまホテル温泉とでも申しましょうか。

なお通常の河川水・湧水等の陸水に比べると圧倒的に多くの溶存成分を含有しております。

これらを比喩的に申しますと、
「桜島マグマと天水と海の恵み」
となります。』