皆様こんにちは
この度、温泉ページをリニューアルいたしましたので、ご案内申し上げます。
その際に参照しました資料をご紹介いたしますと共に、当館スタッフが、より分かりやすいようにとイラストにまとめてみました。
当館温泉の源泉地、「有村」。温泉成分表の源泉地名そのままの温泉名です。
古里町に建つ当館のすぐ隣、有村町は、当館にとりまして大変ご縁が深く、調べれば調べるほど、驚くような歴史のあるところでした。
まずは、その有村町の一番賑やかだった頃、明治時代の湾に浮かぶ桜島・有村の様子を、ご覧下さい。
明治時代の桜島有村周辺のイラストをご覧いただくと、驚かれると思いますが、「新聞アンケート1位」「皇太子殿下行啓記念碑」とあります。
イラストのように、有村は、桜島の東に位置し、朝日があたり「実らないものはない」と言われるほど、豊かな農村でした。
役場や郵便局、尋常高等小学校、警察、お宮、神社等揃い、当時の東桜島村の中心でしたが、100年ほど前の大正3年、桜島噴火で被災し溶岩で埋まってしまったのです。
在りし日の有村は、鹿児島市立改新小学校100周年記念誌に、その歴史が詳しく残されていましたので、それを参照させて頂きました。
それでは、賑やかだった明治時代の有村を、資料でご紹介いたします。
以前、桜島にゆかりのあるお客様を対象にプランを販売したことがございまして、思った以上に、様々な心に残る出会いがございました。
その中で印象に残っておりますのが、
「先祖が有村出身で、何代も噴火の恐ろしさをずっと聞いて参りました。でも、どんなところか、来てみたかったのです。
来れて本当に良かった。
先祖は美しい錦江湾と素晴らしい温泉のあるところで生きていたのだと実感しました。
とても素晴らしいところに暮らしていたのだとわかり、とてもほっとしました。」
と、優しい明るいお顔で話して下さったことです。
安心安全の時代、いつどこで何があるかわからない。
世の中全ての人が、気を付けなければなりません。
でも、希望も大切です。
海外からも、子孫の方たち、ゆかりの方々がお越しになって、思い出をお聞かせ頂いたことも。
先祖が暮らした土地に、怖い経験や故郷を去る出来事があっても、子孫の中には、先祖の生きた美しい景色や暮らし、先祖のたくましさを、今を生きるエネルギーに代えられる方もいらっしゃると、お聞きしていて胸が熱くなりました。
目は心の窓。景色は心を育てます。
今は見えないところにも、心に美しいと信じられる景色や暮らしがあれば、それが希望であり幸せとなれるのかもしれません。